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民主党の古本伸一郎財務政務官(44)(衆院愛知11区)が代表を務める資金管理団体や
政党支部など3団体が昨年1年間に、出身母体の全トヨタ労働組合連合会(愛知県)の
政治団体から総額9750万円の寄付を受けていたことが30日、総務省などが
公表した政治資金収支報告書でわかった。
議員側も労組側も事務所が同じ労組ビル内にあり、労組役員が政治団体の責任者を
兼務するなど、献金する側とされる側が一体のような関係。その中で多額の資金が
移動する不透明な実態だった。
政治資金規正法によると、政党支部への寄付を除き、政治団体が一つの政治団体に
寄付できる上限は年間5000万円。古本氏側は、資金管理団体と後援会に受け皿を
分散する形で6000万円を超える寄付を受けた。
寄付をしたのは、全トヨタ労連の政治団体「全トヨタ政治に参加する会」(全ト参政会)。
収支報告書によると、資金管理団体「政伸会」に3500万円、「民主党愛知県
第11区総支部」は3250万円、「古本伸一郎後援会」には3000万円の
計9750万円に上る。寄付は昨年2月20、25日、12月25日にまとめて行われ、
3団体の収入計約1億1420万円の約85%が全ト参政会から。「労組マネー」が
収入全体の8割を超えていた。
関係者によると、全ト参政会は1997年、全トヨタ労連が組織内議員を支援するために
設立した政治団体で、同労連の役員が運営にかかわっている。2008年は同労連の
組合員17万3251人から計約1億6414万円の会費を集めた。
収支報告書によると、寄付する側と受ける側の双方の主たる事務所は、愛知県豊田市にある
トヨタ自動車労組のビルに置かれていた。トヨタ本社工場近くにある多目的ビルで、
3階に全トヨタ労連の事務所があり、ロビーを挟んだ向かい側が政党支部を除いた
古本氏側の事務所だった。労連役員が、全ト参政会の会計責任者と古本後援会の代表を兼務する。
(後略)
*+*+ YOMIURI ONLINE 2009/10/01[05:47] +*+*
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