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□「クマはぎ」被害解明へ 県林業試験場が実態調査 [09/09/30]
県林業試験場(和歌山県上富田町)は10月から、田辺市龍神村の市有林で、ツキノワグマが
スギやヒノキの樹皮(甘皮)をはぐ「クマはぎ」被害の本格的な実態調査に乗り出す。今年6月、
自動撮影カメラで、クマが移動している姿の撮影に成功しており、研究員は「県内では初めての調査。
クマの生活史の一部を解明したい」と話している。
昨年11月に田辺市から「木が枯れているので見てほしい」との調査依頼があり、調べた結果「クマはぎ」で
あることが分かった。15メートル四方で状況を調べたところ、計28本のうち18本が被害を受け、3本が枯死して
いた。県内ではこれまでにわずかな被害があったが、大規模なものは初めてだった。
奈良県の報告では、1度被害のあった所で再び「クマはぎ」が起こるという事例があることから、ふるさと
自然公園センター(同市稲成町)の鈴木和男さんの協力で今年5月18日~6月19日、被害現場のスギ林
(約3000平方メートル)に自動撮影カメラ12台を設置した。その結果、6月1日午前9時すぎにツキノワグマの
成獣が歩いている姿をとらえた。このほか、ニホンカモシカやテンなどの野生動物も映っていた。
今年は「クマはぎ」被害の報告はまだない。今後は新たな被害木の発見、つめ跡や体毛などの確認をする
現地調査に加え、自動撮影調査も引き続き行う。前回は等高線に対して横方向にカメラを設置しており、
今回は縦方向に設置する予定。何時ごろ、どのようにして「クマはぎ」が行われるか確認したいという。
同試験場の栗生剛研究員は「クマは希少動物なので共存できる山づくりを考えたい。身近な所で
皮はぎ被害があれば、連絡してほしい」と呼び掛けている。
URLリンク(www.agara.co.jp) (引用元配信記事)
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