09/09/30 06:32:08 vzGFrxZO0
日銀が大量買取すれば大丈夫って人がいるけど、もし政策で、そういう案が
議論され出したら、日本のお金や世界のお金がどう動いていくか、ってことを
忘れすぎている。
将来の円の価値の低下=円安になることを確信した時点で、銀行や生保、
農林中金みたいな超大型機関投資家の資金は海外の債券比率を急激に上げる。
当然日本の国債の買い需要は急減する。
これは当然金利に影響する。そして金利が動くと資金の移動を加速するし、
金利を抑えるために日銀の買取をさらに急激に拡大することを避けられなくなる。
当然、金利負担は拡大するから財政もめちゃくちゃになり、政府としても大増税を
いやがおうでもやらざるえない状況に追い込まれてしまう。
それがさらに景気を冷やし国債の発行を加速させ、それが日銀の買取をどんどん
増やさないと消化できなくなる。
外人が言ってるのは、こういう悪循環。
さらに日本はとんでもない構造の変化が起こっている。
いままでは団塊の世代が、老後の生活のためにためた資金が、表面上1400兆円の
個人資産になっているんだが(現実には700兆円程度しかないわけだが)、
今現在で65才以上の人口は3千万人に近づいている。
つまり、いままで貯めた貯金を、老人になってかかる高額な医療費や介護費、
生活費でどんどん取り崩しだすってこと。
そうすると、いままで
個人の預金→銀行、生保、年金 → 国債買い
だったのが、
個人の引き出し → 銀行、生保、年金 → 国債売り
になっちゃうんだよね。団塊の世代が、年金受給者になるのは数年後。
そっから国債の需給はまるっきり変わってくる。
日本は個人資産が豊富だからいくら国債を発行しても消化できるっていう幻想が崩れだす。