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下条議員元秘書が労災申請 「暴言でうつ病に」
民主党の下条みつ衆院議員(53)=長野2区、当選3回=の元私設秘書の男性
(35)が、「下条議員の度重なる暴言で精神的に追い詰められ、うつ病を発症した」
として、先月下旬に松本労働基準監督署(長野県松本市)に労災申請していたことが
29日分かった。
元秘書が本紙の取材に対し明らかにした。下条氏は暴言を否定しており、同労基署は
下条氏側や元秘書に事情を聴くなどして調べを進めている。
元秘書は一昨年1月から下条氏の私設秘書として勤務。仕事のミスをした際などに、
「下条氏から常軌を逸した暴言を何度も受け、『首にするぞ』と解雇をちらつかせられた。
精神的に不安定になり、幻聴が聞こえたり、夜叫び声を上げたりするようになった」と
主張している。同年3月にうつ病と診断され、同氏の事務所を辞めたという。また、
「月に約80~90時間のサービス残業を強制させられた」とも主張している。
元秘書はそれまで精神疾患の既往歴はなかったという。今も月に2回程度、精神科の
病院に通っており、社会復帰が困難な状態だという。
一方、下条氏は「(相手側が)『暴言や解雇のちらつかせでうつ病になった』と言う
ことについて、全く事実に相違しており、認めることができない」と反論している。
下条議員をめぐっては、2000年9月から04年4月にかけて、選挙区内の建設会社
2社から、別の元私設秘書2人の給与、計1千万円以上の肩代わりを受けていたことが発覚。
公設秘書給与の一部を強制的に寄付させていた疑いも浮上している。
(中日新聞)2009年9月29日 19時48分
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