09/09/28 22:08:51 0
(>>1の続き)
■仲が悪い外国人記者と日本人記者
岡田克也は外務大臣に就任した直後ついに、外国人やフリーランスのジャーナリストに記者会見の
門戸を開いた。悲しいことに、日本人記者から排他的な記者クラブ制度の廃止を求める声が上がる
ことはめったにない。日本人記者と外国人記者は、残念ながら仲が良くない。国内のジャーナリストが
海外のジャーナリストを締め出す国など日本だけだ。だがオープンな民主党とは、外国人記者のほうが
日本人記者より親しい場合もある。
日本の主流メディア「ムダ話党」は健在だ。朝日新聞編集委員の山田厚史など独自の見解をもつ
一握りのジャーナリストをのぞく主流メディアを、私はムダ話党と呼んでいる。頭を使わずただ社会の
動きを記録する監視カメラのようなものだ。過去数十年間、自民党の歴代首相が君臨した官邸執務室に
入る鳩山由紀夫総理の姿を撮影しながら、NHKの記者は何を思っていたのか。ひょっとしたら、
政権党が民主党に変わったことも知らなかったのではないか。
日本の報道機関はその規模と仕事熱心な姿勢で名高い。だが知性あふれる人材を多数そろえながら、
ここまで非生産的なメディアも珍しい。やる気のなさは、まるで冬眠中のクマ。けれどもひとたび─
めったにないことだが─獲物が現れるや、一撃で残酷に息の根を止める。
酒井法子被告をたたきのめしたのもそうだ。テレビ局はヘリコプターまで動員し、謝罪会見に向かう
酒井の車を追った。ヘリを飛ばすのに1分いくらかかると思っているのか。二酸化炭素をどれほど排出
するか。それだけの価値がある情報なのか。人をリンチするのが報道なのか。
ぶらぶら党の意見はその場かぎり。記憶力もない。10分しか記憶できない金魚みたいなものだ。
昨日まで官僚から情報を仕入れていたというのに、一夜明ければ「国民の敵」としてよってたかって
たたく。「天下り」は今や金正日(キム・ジョンイル)やオウム真理教より憎まれている。会食の席で
「私は官僚です」などと自己紹介したら、新型インフルエンザの患者みたいにぞっとされるだろう。
「事務次官」なら、間違いなく八つ裂きだ。
(>>3以降に続く)