09/09/28 08:32:48 0 BE:480090427-PLT(12555)
染色体やホルモンの異常により、外見で男女の区別が難しい新生児が約2000人に1人の割合で
生まれているとされる。いずれかの性に近づける医療にあたる際、医師が誤った判断を
しているケースが問題化している。染色体や性腺からみるとほぼ女性である子に対し、
男性ホルモンを投与していた例もある。日本小児内分泌学会(藤枝憲二理事長)は
医療機関が性別を判定するためのガイドライン策定に向け、10月から初の症例調査に乗り出す。
こうした疾患は医学的に「性分化疾患」「性分化異常症」などと呼ばれる。以前は原因が
ほとんど分からなかったが、90年代以降に性が男女に分化する仕組みが急速に解明され、
診断の精度が上がってきた。
しかし、同学会性分化委員会によると最近でも、外性器だけをみれば男性に近いが、
染色体が女性型で卵巣もある子に過剰な男性ホルモンを投与し続けたり、外性器で
男女の区別がつかない子が染色体検査もされぬまま性別を決められた例などが報告されている。
医師が判断を誤ったことで、出産ができない体にされた人や、精神的な苦痛を抱えている人もいる。
さらに、男性型と女性型の染色体が混在していたり、卵巣と精巣の両方があるなど、
専門医でも判定の分かれる症例があり、家族や成長後の患者本人が医療に不信感を
抱くケースも明らかになってきた。
このため、同学会は性分化疾患が疑われる子が生まれた場合のガイドラインが必要と判断。
より正確な診断をする手順をまとめるほか、男女どちらの性が望ましいかを慎重に
議論するためのチーム医療体制のあり方や、親に説明する際の留意点などについて、
具体策を示すことにした。
(後略)
*+*+ 毎日jp 2009/09/28[08:31] +*+*
URLリンク(mainichi.jp)