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「なぜ捕まえた」「通報されて子供がショックを受けている」。少年による万引が全国的に増加する中、
子供の万引を通報された保護者が、逆に小売店に理不尽なクレームをつけるケースが相次いでいる。
少年の多くが「ゲーム感覚」で万引に手を染める一方、“モンスターペアレント”の出現に、
捜査関係者からは「親も『たかが万引』と甘く見る傾向にあり、他の犯罪を助長しかねない」
と懸念する声が上がっている。(滝口亜希)
■保護者がクレーム
「なんで捕まえたんですか。万引に気づいたなら、捕まえる前に諭すべきでしょう」
東京都内の大手書店で店長を務める男性は以前、本をかばんに詰め込んで店を
出ようとした男子中学生を呼び止め、保護者に連絡したところ、逆にこう詰め寄られた。
「万引した自分の子供はしかりもせず、『商品を子供が取れるような場所に置いている
店の方が悪い』と言ってきた親もいる。万引を犯罪と思っていない節がある」と男性はため息をつく。
NPO法人「全国万引犯罪防止機構」(新宿区)には、複数の小売店から悲鳴が寄せられている。
「万引をした高校生を警察に通報したら、後日、
高校生の祖父から『孫が精神的にショックを受けた』と抗議された」
「トレーディングカードを万引した小学生の親に、
『いくらですか? 代金を払えばいいんでしょう』と言われた」
同機構の福井昂(こう)事務局長は、「こういった親は『万引はちょっとした出来心でやってしまうもの』
という程度の認識しかないから、子供にもきちんと指導ができない。実際には、万引を入り口に、
ほかの犯罪に走るケースも多い」と警告する。
産経新聞
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
2009/09/26(土) 22:25:56
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