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>>953
日本の宮廷は、たしかに人目を引くほどの豪奢さはない。廷臣は大勢いたが、ダイヤモンドが光って見える
ようなことは一度もなかった。わずかに刀の柄に小さな金の飾りが認められるくらいだった。シャムの宮廷
の貴族は、その未開さを泥臭い贅沢で隠そうとして、金や宝石で飾り立てていた。しかし江戸の宮廷の簡素
なこと、気品と威厳をそなえた廷臣たちの態度、名だたる宮廷に栄光をそえる洗練された作法、そういった
ものはインド諸国のすべてのダイヤモンドよりもはるかに眩い光を放っていた。
ヒュースケン日本日記(1857年12月7日)