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★全精社協、前議員が口利きか 補助金で当初ゼロが１９８０万円
大阪地検特捜部に元事務局次長五月女定雄容疑者（５８）が逮捕された
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」が、２００８年度に
厚生労働省の調査研究名目の補助金を獲得した際、自民党前衆院議員が
口利きをしていた疑いがあることが２６日、厚労省関係者への取材で分かった。
協会は０７～０８年度、前議員の政治資金パーティー券１４０万円分を
購入していたことが判明しており、特捜部は補助金交付の決定の経緯について慎重に捜査。
厚労省も内部調査している。
内部資料などによると、協会は０７年度、応募、選考を経て
「障害者自立支援調査研究プロジェクト」などの４種類の補助金、計約４２００万円の交付を受けた。
０８年度も同じ補助金に応募したが１次募集ではすべて落選。
２次募集で、同プロジェクトの中で精神障害者の社会復帰施設に関する１９８０万円の補助金を獲得した。
厚労省関係者によると、この２次募集があった０８年秋ごろ、
前議員から厚労省障害保健福祉部に対し、協会へ補助金を交付するよう求める電話があったという。
補助金の交付先は、大学教授らでつくる委員会が審査し選定する仕組み。
ある厚労省職員は「議員案件では補助金が取れるような企画書にするため、団体を指導することもある」と話している。
前議員は厚労行政に精通しているとされ、８月の衆院選で落選。これまで取材に応じていない。
中日新聞 URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
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