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身勝手な理由「自覚持って」
県内に約13万頭いる飼い犬。大切にされる多くの犬がいる一方、飼い主の身勝手な理由で
殺処分されるケースも数多い。犬の殺処分の現場を訪ねた。(永瀬章人)
安曇野市三郷の田園地帯の一角に煙突を備えた施設が建つ。保健所で保護された犬などを
殺処分する県内4か所の施設の一つ、「県中信犬等管理所」だ。
同管理所では毎週水曜日に殺処分を行っている。この日連れてこられたのは、白と茶色のセッター。
11歳のメスで、左目に腫瘍(しゅよう)ができたことから、飼い主が「もう飼えない」と県松本保健所に
処分を依頼したという。
移動用ゲージの中で犬は不安気に動き回る。ベルトコンベヤーに運ばれて、ゲージは
縦横約1・5メートルの緑色の金属製の機械の中に入った。
職員の操作で上からゆっくりと扉が閉められると、「シューッ」という音と共に、炭酸ガスが注入された。
犬はしばらく動き回っていたが、2分ほどで倒れると、激しく体をけいれんさせてやがて動かなくなった。
殺処分にかかる時間は約8分間。脳の機能が停止して意識がなくなり、苦しまずに死に至るという。
県松本保健所課長補佐の猪瀬充啓さん(58)は「好きでやっている人はいない。苦しまないとはいえ、
犬も飼い主の腕の中で死ぬ方が幸せだと思う」と話す。
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