09/09/24 09:17:57 VWKcjQvFO
江戸では「ばかやろう」の上をいく罵倒語がある。「タコ」である。(中略)
子どもは辛辣だ。旗本の子どもたちは御家人の子どもたちをからかって「以下」という。
「お前たちは上様に謁見を許されない、御目見得以下の身分だ」ということだ。
御家人の子どもたちも黙っていない。学問所や剣術の道場の行き帰りに待ち伏せして、旗本の
子どもを「このタコ」と言い返すのである。「イカ」と言われれば「タコ」と言い返すしか
ないではないか。
それが転じて、身分の上の人をあざけって「タコ」「タコ野郎」というように
なり、江戸一般の罵倒語になっていったのである。
知って合点 江戸言葉 大野 敏明 文春新書