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★「党再生会議」で麻生総裁への「恨み節」
自民党は15日、衆院選の敗因を分析する「党再生会議」を党本部で開き、落選議員から意見聴取した。
都内のホテルで華々しく両院議員総会を開いた民主党とは対照的に、聞こえてくるのは
麻生太郎総裁ら執行部への批判や党の将来への悲観論など「恨み節」ばかり。
党の再生論以前に、切実な生活不安を訴える声が相次いだ。
午後4時から始まった会合。出席した細田博之幹事長は「多数の落選者を出したことをおわび申し上げる」
と頭を下げた。ただ会場が静かだったのはここまで。細田氏が陳謝して退席すると、一斉に発言が始まった。
「言葉で感動させることができない人は、リーダーにふさわしくない」。
大塚拓氏(埼玉9区)が麻生総裁に矛先を向けると、衆院議院運営委員長だった
小坂憲次氏(長野1区)はマニフェスト(政権公約)を俎上に載せ
「メッセージ性に欠けた。民主党の方が政権公約らしかった。配りたくなかった」と不満を並べ立てた。
森岡正宏氏(奈良1区)は、麻生総裁や細田幹事長が選挙戦で民主批判を繰り返したことに触れ
「党本部から流れてきた文書は民主党の悪口ばかり。自分たちの理念を言うべきではなかったか」と問いただした。
落選議員への処遇を求める声も続出した。
斉藤斗志二氏(静岡5区)は「物心両面での配慮をしてほしい」として、
次期衆院選に向けた情報収集や意見交換の場となる「連絡室」を党本部に設置するよう要請。
松島みどり氏(東京14区)は「野党の浪人だから生活がどうなるのか不安がある。
党はポスターや冊子をたくさんくれるが、そんなのはいらない。現金でいただきたい」と露骨に要求した。
萩原誠司氏(岡山2区)が「何か仕事が欲しい」と訴えると、場内には寂しい笑いが漏れ、
沈うつな空気へと変わった。(続く)
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