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□iPS細胞の山中教授に米ラスカー賞・基礎医学部門[09/08/14]
米ラスカー財団は14日、今年のラスカー賞の基礎医学部門に、さまざまな組織に変化する
iPS細胞(人工多能性幹細胞)をつくった京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授(47)ら
2氏を選んだと発表した。ラスカー賞は米国で最も権威がある医学賞で、受賞者の2割以上が
ノーベル賞を受けている。授賞式は10月2日にニューヨークである。
英ケンブリッジ大のジョン・ガードン氏(75)との共同受賞。ガードン氏は50年代、カエルの
成体の細胞の核を卵子に移植すると、受精卵のような「多能性」をもつようになり、さまざまな細胞や
組織になることを示した。山中教授は06年、マウスの細胞の核に特定の遺伝子を導入する方法で、
ふつうの細胞に多能性をもたせることに成功した。07年には人間でも同様のiPS細胞づくりに
成功した。
この成果により、患者の皮膚などの細胞から治療に必要な組織をつくって、移植する「再生医療」
実現への道が開けた。脊髄(せきずい)損傷や糖尿病などの治療につながると期待されている。
受精卵を壊してつくる胚性幹細胞(ES細胞)からもさまざまな組織ができるが、倫理上の懸念
などがつきまとっていた。
ラスカー賞の日本人の受賞は6人目。昨年は血中コレステロール濃度を下げる薬のもとになる
物質「スタチン」を発見した遠藤章・東京農工大特別栄誉教授が臨床医学部門で受賞しており、
2年連続になる。87年に基礎医学部門で受賞した利根川進・米マサチューセッツ工科大教授は、
同年に日本人唯一のノーベル医学生理学賞を受けた。今年の同賞は10月5日に発表される。
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URLリンク(www.aasahi.com):[09/08/14] 配信