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新型インフルエンザに感染した子供の呼吸状態が短時間で急激に悪化する症例が相次いでいる。
持病のない健康な子供でも、高熱が出てから数時間後に呼吸困難に陥った例もあり、小学生の
患者に多くみられる。季節性インフルにはみられない新型特有の症状として、医療機関が警戒を
強めている。
■元気だったのに…
「朝になっても、熱が下がらないんですが…」
8月上旬の朝。小学4年の男児が、母親に連れられて東京都文京区の診療所「森こどもクリニック」
を受診した。
男児は前日夕方、39.7度の発熱で同クリニックを受診。子供が高熱を出すことはよくある。
森蘭子院長は解熱剤を処方し、男児は一度、帰宅したが、高熱が治まらないという。
男児は待合室で「薬は嫌だ!」などと比較的元気だった。新型感染が疑われたため、別室で診察を
待っていた約30分の間に容体が急変した。森院長が別室に入ると、男児の顔は真っ青で、話が
できない状態。重度の呼吸困難を起こしていた。隣にいた母親は男児の弟と絵本を読んでおり、
変化に気付かなかった。
男児の急変に驚いた母親は「朝は元気で、仕事に行こうか迷ったほどだったのに…」と声を詰まらせ
た。森院長は「30分であそこまで容体が変わった例を季節性インフルで見たことがない」と説明する。
男児は総合病院に搬送され、回復した。森院長は「もし、容体急変に気付くのが遅れていたら、
最悪の事態を招いていた可能性もあった」と振り返る。
※続きます。
産経msnニュース 2009.9.12 21:14
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