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岐阜県高山市の北アルプス・奥穂高岳付近で県防災ヘリが墜落、乗員3人が死亡した事故で、
墜落直前に遭難者救出のためヘリから降りた県防災航空隊の隊員が見た事故前後の状況が
12日、明らかになった。
事故の瞬間、上空で爆音が響き、急激に体を引っ張られたため、隊員は自分とヘリを
つなげていたロープのフックを外して難を逃れた。
隊員の土田裕次さん(36)から県が聞き取った。荻山博之県防災課長によると、土田さんと
県警高山署員の2人が救助現場に降りた際、天候は良好で尾根も見えたという。
遭難した冨沢薫さん(64)をヘリに収容するため、冨沢さんの体に救助用具を装着して
ヘリからロープを通して器具で固定。署員が無線でヘリに準備ができたことを連絡し、ヘリは
再び現場に近づき上空でホバリングしていた。
土田さんらが器具の状態を最終点検している際、突然上空で「バン」という音が聞こえ、
空を見上げると、白いもやがかかり、ヘリが空中で横向きになったように見えた。
その直後、ヘリと土田さんらをつないでいたロープが暴れ出した。危険を感じ、ロープに
掛かったフックを外し、土田さんらは落下するヘリの巻き添えにはならなかった。
あらためて空を見ると、上空に機影はなく、山の下で炎と煙が上がるのを確認したという。
県警と運輸安全委員会は12日は映像などの解析を続け、13日に天候がよければ現場で
実況見分を行う予定。
共同通信 2009/09/12 19:32
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▽防災ヘリが使用したものと同型の救助用具を手に、事故の状況を報道陣に説明する県職員(画像)
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