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文系出身者が主流の政界にあって、「理系脳」は政治判断や政権運営にどのような影響を及ぼすのか。
「理系バカと文系バカ」(PHP新書)などの著書がある科学作家、竹内薫氏は、「鳩山さんの論文や
主張を見ると、科学的戦略に基づいている。専門とする『オペレーションズ・リサーチ(OR)』を政治に
生かそうという考え方を持っている」と指摘する。
「OR」とは、問題の解決方法を数学的に考える「問題解決学」のこと。もとは第2次世界大戦時の
英国の軍事戦略研究から始まったとされ、現代では企業経営などに応用されている。
鳩山氏の米スタンフォード大時代の学友だった村上征勝同志社大教授(文化情報学)は、
「政治の世界では個々の政治家が思い思いに議論し、話がかみ合わないことがある。理系的な
思考があれば、足りないデータが何か、どうすれば改善できるか、複雑に絡み合った問題を整理
できるだろう」と期待を寄せる。
ただ、政治の世界は、理屈だけでは動かない側面が強いのも事実だ。
竹内氏は「鳩山さんに欠けているのは、論理的な戦略をうまく国民に伝える『表現力』だ。
一般の人に訴えるには文系的な発信能力が必要で、新政権には鳩山さんの言葉を翻訳できる
人材が必要だ」と注文も出している。