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覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで警視庁渋谷署に逮捕された福島医大大学院医学研究科2年の
吉野勝治容疑者(28)=福島市=が以前にも同法違反で有罪判決を受け、執行猶予期間中だった
ことを把握した上で、昨年4月に吉野容疑者の入学を認めていたことが11日、同医大への取材で分かった。
同医大学生課は「更生させようと思い入学させた。今回の逮捕は残念で、大学としても申し訳なく思う」
と話している。
厚生労働省によると、吉野容疑者は同医大卒業後に研修医として東京都の病院に勤務していた
2007(平成19)年7月、新宿区のホテルで覚せい剤を使用したとして逮捕、起訴され、同10月、
東京地裁で懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けた。また昨年10月から2年間、
医業(医師免許)停止の行政処分を受けていた。
同医大は吉野容疑者の入学を認めた後、一部の教員に判決について説明し、吉野容疑者が
再び覚せい剤に手を出さないよう注意するよう指示したほか、更生の妨げにならないよう課題の
数を減らすなど配慮していたという。同医大には執行猶予期間中の入学希望者の扱いについて
明確な取り決めはないが、事件を受け、入学資格の見直しも検討したいとしている。
全学生に薬物調査実施へ
同医大は、覚せい剤の使用の有無などについて、全学生を対象としたアンケートなど何らかの
方法で調査を早急に行う方針。
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