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民主党は10日、新政権の予算編成の司令塔として新設する国家戦略局で、複数年度予算の来年度からの
拡大実施を検討する方針を固めた。各年度の予算を1年ごとに国会で議決する現行の単年度予算は、
年度内に予算を使い切るのが前提。このため民主党は、不要な仕事まで行われ税金の無駄遣いが
多くなっているとして複数年度予算が必要と判断した。
複数年度にまたがった公共事業や各種研究予算などが対象となりそうだ。民主党幹部は
「複数の中央省庁幹部も理解を示している」と指摘している。
複数年度予算は、竹中平蔵元財政経済担当相が2003年の骨太方針で「予算の特区」
と位置付け、一部事業での実施を提起。厳格な事後評価を前提に、04年度はバイオマス技術の
研究事業などの10モデル事業が対象となった。
民主党の鳩山由紀夫代表は16日召集の特別国会で首相指名されれば、直後の初閣議で政令を改正し
「国家戦略室」の形で国家戦略局をスタート。10月召集予定の臨時国会で関連法案を
成立させて国家戦略局に格上げし、国会議員、民間人、学者ら数十人規模の組織とする計画だ。
国家戦略室は、09年度補正予算から46基金に拠出する総額4兆3600億円に
ついて予算組み替えに着手。並行して、10年度予算の概算要求見直しを含め、予算編成作業を本格化させる。
国家戦略局担当相に内定している民主党の菅直人代表代行は8月、衆院選の街頭演説で、
英国で複数年度予算が導入されていることを紹介。その上で「年度末までに使わないと
(国庫に)戻さないといけないので、最後になって無駄でもどんどん使う。こんな不合理なことは
民間ではやっていない」と指摘していた。
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