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厚生年金記録改ざん問題の真相解明を進めてきた舛添要一厚生労働相直属の「年金記録問題拡大
作業委員会」(委員長・磯村元史函館大客員教授)が取りまとめた報告書の全容が5日、明らかに
なった。厚労事務次官や年金局長、社会保険庁長官ら歴代の厚労省と社保庁の幹部が「社会構造の
変化に即応せず、厚生年金制度の問題点を放置してきた」と、その責任を指摘。「国全体、受給者、
被保険者への損害を発生させた」と指弾している。
報告書はそのうえで、なぜ制度改善を怠ったのか、退職者を含め幹部一人一人に釈明や見解の
提出を求め、公表するよう提言している。
社保庁幹部によると、報告書は4日付で舛添厚労相に提出されたが、公表する予定はないという。
幹部はその理由を「委員の間で意見の相違があり、反対があったため」と説明している。
報告書は記録改ざん問題が起きた背景として、社保庁の会議で、保険料の収納率引き上げへ「強い
指導が行われてきた」ことを挙げた。
制度上の問題点も指摘。従業員5人以下の零細企業にも強制適用した結果、保険料を滞納する
事業所が増大。保険料滞納の解消と、事業所倒産を避けたい板挟みにあった徴収職員の「現実的な
選択が記録改ざんだった面は否定できない」と結論付けた。
業務監察が有効に機能せず、「社保庁という組織全体で長年にわたり黙認する結果になった」とも
指摘している。
東京新聞 2009年9月6日 09時01分
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