09/09/09 19:27:13 Vm4GbDmg0
「出口を見据えた研究開発」なんて、本来なら民間企業が自己資金によるR&Dで行うべきことだろ。
事実、高度成長期の日本企業は、そうやって国際競争力の高い技術を開発してきた。
日本の技術的国際競争力が相対的に低下してきた理由は2つ。
1つは、経済政策の失敗による企業経営の悪化。
存亡の危機にあるような企業は、R&Dに投資する余裕は無い。
今回のバラ撒きは、施策の失敗を税金で尻拭いしているだけのように思える。
もう1つの理由は、研究費の偏在化による、基礎研究の多様性の喪失。
実用化技術は、裾野の広い基礎研究の土壌が無ければ生まれてこない。
ところが、一部の研究に必要以上の大型研究費を投下したり、
短期的な成果を求めるような競争原理を導入したりという状況が
ここ10年ほど続いた結果、わが国の基礎研究は単調なものになりつつある。
そのような単調な研究環境では、オリジナリティーのある技術は生まれにくいし、
視野の広い次世代研究者もなかなか育たない。
今回の2700億の使い方では、その流れを加速するだけ。