09/09/03 19:00:37 0 BE:1920358087-PLT(12225)
農林水産省が所管する独立行政法人が、繁殖用の牛を農林水産省の天下り先の団体に
無償で貸し出し、この団体が5年間で33億円の収入を得ていたのに、貸し出した分の
対価を求めていなかったことがわかりました。会計検査院は「独立行政法人が
貸し出した分の対価を受け取っておらず不適切だ」として改善を求めました。
改善を求められたのは、福島県西郷村にある農林水産省所管の独立行政法人
「家畜改良センター」です。会計検査院の調べによりますと、家畜改良センターは、
優れた繁殖用の牛を東京の社団法人「家畜改良事業団」に無償で貸し出し、事業団は、
この牛から採取した精液を畜産農家などに販売して、平成19年度までの5年間に
33億円の収入を得ていました。しかし、牛を貸し出していた家畜改良センターは、
こうした巨額の販売実績を把握しておらず、貸し出した分の対価も求めていなかった
ということです。家畜改良センターは優良な家畜の生産技術を開発する機関で、
国から1年間におよそ80億円の交付金などが支出されています。会計検査院は
「牛を事業団だけに独占的に貸し出したうえ、その分の対価を受け取っておらず不適切だ」
と指摘して改善を求めました。牛を借り受けていた家畜改良事業団には、農林水産省から
複数のOBが天下りしていて、特別な便宜が図られたという批判も出そうです。
家畜改良センターの岡部昌博改良部長は「販売コストもかかるので実際に事業団に
利益があったのかどうかは確認していない。今後は牛の貸し付けを有料にするなど
改善を図りたい」と話しています。
*+*+ NHKニュース 2009/09/03[18:57] +*+*
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