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民主党大勝利の立役者は、もちろん選挙担当の小沢一郎だ。
麻生自民党がいくらデタラメで有権者に嫌われていても、対立候補を満足に立てないことには勝負にならない。
そこで小沢は300小選挙区すべてに自前候補、推薦候補を擁立し、自公与党との真っ向勝負を打ち出したことで、
有権者に政権交代の期待を持たせた。さらに自民党大物の選挙区にはマドンナをぶつけ、注目を集めると同時に、
大物たちを地元に釘付けにする作戦もズバリ的中だった。「民主党の研究」の著書がある評論家の塩田潮氏が言う。
「96年にスタートした民主党は、永田町的政治風土、自民党的政治文化を排除することを目指し、
候補者も選挙区の利権構造やしがらみと縁遠い人が選ばれた。その結果、候補者個人の才能はあっても、
選挙はどうしても風頼み、波頼みにならざるを得ず、政権に近づくだけの当選者を確保できなかった。
そんな民主党に、自由党から途中入社したのが小沢氏で、彼は目立たないように裏に回って、
民主党の選挙に足りないものを補ってきた。連合との連携をはじめ、組織的選挙も拒まず、
候補者には川上作戦や辻立ちなどの草の根運動を徹底させることで、選挙に負けない民主党を育てた。
それが実を結んだのが2年前の参院選大勝でした。あの時点で、日本でも政権交代が可能だと
有権者に思わせたことが、今度の総選挙大勝につながったのです」
選挙を知り尽くした小沢は、野田聖子の岐阜1区で“大物県議”を民主党に引っこ抜いたり、
小池百合子の東京10区で3、4万票を持っていた小林興起を抱き込んだり、
各地の自民優勢区で相手組織を崩し、着実に基礎票を固めた。
それがマスコミの事前調査で「激戦」予想となり、風を呼び込むことになった。
バカ勝ちした後にバカ負けの風だけの“小泉マジック”とは政治的力量が違うということだ。
(日刊ゲンダイ2009年8月31日掲載)2009年09月03日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
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