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ミツバチが大量に失踪(しっそう)する謎の病気CCD(蜂群崩壊症候群)は、
ミツバチのタンパク質合成機能を「乗っ取る」ウイルスの大量増殖によって引き起こ
されている可能性がある-3日までに発表されたある研究で、こんな結論が出された。
米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された同研究によると、CCDが観察
されたミツバチの細胞内では、「タンパク質工場」として機能する細胞器官、
リボソームが粉々になっていた。イスラエル急性まひウイルス(IAPV)や羽変形
病ウイルス(DWV)といったウイルスがリボソームの異常を引き起こし、ミツバチの
病気・ストレス耐性を低下させている可能性があるという。
米イリノイ大学の昆虫学者で同研究の共著者であるメイ・ベレンバウム氏はインタ
ビューで、研究によってウイルスの大量繁殖がコロニー崩壊の引き金となっていることが
示唆されたと説明。
「ミツバチのタンパク質合成能力は病気や栄養不足を回避し、体内の有害物質を排除する
上で中心的な役割を担っており、今回の研究で示された筋書きには非常に説得力がある」と
語った。
同研究の資金援助を行った米農務省によると、ミツバチは植物の受粉によって年間
150億ドル規模の経済効果をもたらしている。ミツバチの大量失踪は2006年に初めて
発生。その後少なくとも米国35の州、欧州、アジアで発生が報告され、ウイルス、ダニ、
殺虫剤、成育環境などが原因だと考えられてきた。
※続きます。
産経msnニュース 2009.9.3 15:04
URLリンク(sankei.jp.msn.com)