09/09/04 08:08:10 9+OYepkF0
高校入るまでは、将来楽しみだね、と親戚の集まりの度に言われ、自分は他とは違うんだ、との大きな勘違いを植え付けられたまま、地元の優秀高へ入学。
ところが周りの同級生は、自分の持つ能力を、全ての科目で圧倒するダンチの連中ばかり、いつも下から数えた方が早いテストの成績、劣等感に苛まれる毎日。
それでも、ココは優秀高なんだからと、根拠のないエリート意識を、思い込みだったんじゃないか、間違ってたんじゃないかと振返る事も覚束無いまま、周りの環境が悪い、同級生が出来過ぎるんだと、肥大するままに放置してきた自我意識。
やがて受験を迎え、国公立、東京の私大の有名どころの希望を意気込んで伝えるが、すかさず担任に否定され、関関同立なんて楽勝と思い軽い気持ちで受けたはずが、全て惨敗。
そんな中、国立との輝かしいブランド名を引っさげたFラン大学を発見し、肥大化しすぎた自我意識をなだめる為に、すがる思いで受験した狂都性教育大学。
おめでとう、国立大学に受かったんだね、やっぱり◯◯ちゃんは、頭いいんだねぇ、将来は学校の先生だ、久しぶりに聞いた親戚の褒め言葉。
期待に満ちたキャンパスライフ。日本の古都の国立大学。
あの日が来るまでは。