09/09/01 08:00:07 0
(>>1のつづき)
通常の状態では、政治の話題は、全体の3分の1にも満たないのだが、ここしばらくは、ざっと見て
政治ネタが3分の2を占有していた。しかも、いちいち祭り状態にあって、消費が異常に速かった。
たとえば、8月の半ばには、「日の丸スレッド」が93スレッドを消費している。
無論、切り刻んだ相手が国旗なのだからして、怒る人々が大勢いたことは想像に難くない。
が、それにしても、スレッドの伸び方は異様だった。
途中から、通常の意味での書き込みは影をひそめ、スレッド数を伸ばすことを自己目的化したかの
ような、コピペだらけになって行った。
世間は、静かだった。新聞は党首討論でこの話題が出たことを報じた後、ほとんど続報を流さなかった。
テレビも同様。ほとんど時間を割いていない。
であるから、2ちゃんねるでは、スレッド数が50を超えた頃には、「新聞は事態を黙殺している」「テレビは
報道から逃げている」と、2ちゃんねるとマスメディアの温度差について言及する意見が目立つようになっていた。
8月の20日過ぎには、今度は、麻生総理の失言をとらえたスレッドが、67まで数を伸ばした。
このスレッドでも事情は同じで、麻生非難派と擁護派の書き込みは、途中からほとんど同じセリフの
コピペに終始するようになる。
ここ数年、2ちゃんねるはおかしい。
出入りする人間の数が増えて、客層もずっと幅広くなったはずなのに、話題は、むしろ偏ってきている。
簡単に言えば、2ちゃんねるは、ある時期から、プロパガンダの場所になったということだ。
今回、選挙騒動を通じて、2ちゃんねるが進んでいる方向は、ある程度はっきりした、と私は考えている。
ネット言論は、なんだか非常にやっかいな化け物に成長しつつある。
彼らは「オレたちが一致団結して行動すれば、なんだってやれるんだぜ」と、そんなふうに考えることを好む。
おそらく、2ちゃんねらーが自分たちのパワーを意識しはじめた頃から、この掲示板には、その力を利用
せんとする人々を蝟集する奇妙なパワーが宿りはじめたのだと思う。
で、結果として、ネトウヨが集まり始めたのだと思う。(>>3-10につづく)