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・民主党の鳩山代表は9月中旬の新政権発足に向け、閣僚・党役員人事の本格的な検討に入った。
党役員人事では、衆院選で陣頭指揮をとった小沢代表代行が続投する方向となっている。
「来年の参院選で民主党の単独過半数を目指すには、小沢氏の力が不可欠だ」(鳩山氏周辺)と
判断したからだ。
民主党は参院では単独で過半数を確保していないため、当面は社民党などと連立を組む方針だ。
ただ、党内では「政権安定のため、参院でも単独過半数を目指すべきだ」という声が強い。
今回の衆院選で若い新人や女性を積極的に擁立し、圧勝に導いた小沢氏を続投させることで、
参院選でもその手腕を発揮させようというわけだ。
小沢氏は西松建設の違法献金事件に絡んで代表を辞任した経緯があるだけに、「定例記者会見や
国会答弁がある閣僚への起用は難しい」(鳩山氏周辺)という事情もあるようだ。小沢氏は30日夜、
党の開票センターで、「(人事は)代表の指示に従う」と語った。
今回、小沢氏の影響を受ける新人議員が100人規模で誕生する。小沢氏の影響力は、こうした
「小沢チルドレン」の存在もあって一段と強まるのは確実だ。首相に就任する鳩山氏が、「権力の
二重構造」となるのを回避して小沢氏と協調体制を築けるかどうかが、政権運営のカギとなる。
閣僚人事では、鳩山氏は官房長官、外相、財務相の主要閣僚とともに、政治主導で予算編成や
外交方針などを決定するため、首相の下に新設する国家戦略局の担当閣僚を重視している。
こうしたポストには、菅代表代行、岡田幹事長、藤井裕久最高顧問、直嶋政調会長ら幹部を
起用する意向とみられる。
鳩山氏は、社民、国民新両党にも入閣を求める考えだ。社民党では福島党首や辻元清美
政審会長代理、国民新党では亀井静香代表代行らが候補となりそうだ。
また、衆院議長には、最高顧問の渡部恒三・元副議長や横路孝弘・前副議長の名前が挙がっている。
(>>2-10につづく)
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