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東京都内の選挙の投票所で、実はBGMが流れているのを知っていますか?
お堅い雰囲気を和らげようと、都内では23区を中心に15~20年ほど前から続いている。しかし、
担当者は異口同音に「気づく人はほとんどいない」。総選挙の投票日である30日も21市区で実施される予定だ。
都や区の選挙管理委員会によると、実施しているのは23区のうち15区、多摩26市では6市。曲目は
クラシックや映画音楽、川のせせらぎといった環境音楽がほとんどだ。
「リラックスして投票して欲しい」(羽村市選管)との気持ちを込めて選曲した結果だが、一日中聴かされる職員に
とってはつらいようだ。「眠くなるので勘弁してと、よく言われる」(千代田、港、中野区)。
そもそもBGMは、特定の候補や政党を連想させる可能性があるとの理由で、歌詞のない曲ばかり。世田谷区
選管の担当者は「ナイトフィーバーと歌えば『内藤さん』と聞こえるかも知れない。日本語でなくてもイメージできる
言葉が隠れているから」と一例を挙げて解説した。
同区ではさらに、過去に歌詞のないリズム感あるJ―POPのような音楽を流したところ、この時立候補していた
タレント候補をイメージさせるとクレームがつき、中止したこともあるという。
無難なはずのクラシック音楽にも「盲点」があった。ショパン作曲のピアノソナタ第2番第3楽章、かの有名な
「葬送行進曲」が以前、北区の投票所で流れた時は職員があわてて止めたが遅かった。「葬式じゃない」と有権者に
こっぴどくしかられたという。
足立区選管は今年7月の都議選で初めて、若手男性デュオが歌う区の温暖化防止テーマソング「君と僕と青空の
歌」を流した。荒木浩二係長が耳が痛くなるほど曲を聴き、候補者の名前が空耳で聞こえない、と判断した。今回の
総選挙はそれらの準備が間に合わず歌詞入りの曲は流れない。代わりに「愛」をテーマに選んだ曲が出迎えてくれる。
asahi.com 2009年8月29日18時11分
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