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田母神(たもがみ)俊雄・元航空幕僚長は24日、堺市で衆院選大阪17区に立候補している
改革クラブ前職の応援演説に立ち、今月6日の広島原爆の日に広島市で開かれた平和記念式について、
「被爆者はほとんどいない」「並んでいるのは左翼」と述べた。被爆者団体は反発している。
田母神氏は演説で、6日に講演で広島市に行ったことに触れ、平和記念式に関し「並んでいる人は
広島市民も広島県民もほとんどいない」「被爆者も、被爆者の家族もほとんどいない」と発言。
「左翼の大会なんです、あれは」とし、麻生首相が式であいさつしたことを「マンガです、ほとんど」と評した。
式は広島市主催で、市によると、今年は約5万人が参加。被爆者やその遺族、家族用に設けた
約2500席はいっぱいだった。一般席にも被爆者がいた。市幹部は「事実誤認も甚だしく、コメントに
値しない」と言う。
広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長は「虚偽の発言であり、許し難い。平和記念式への
中傷であるだけでなく、講演活動を続ける田母神氏自身、信頼を失うのではないか」と話している。
田母神氏は式には参加していない。朝日新聞の取材に、発言の根拠について「広島の知人が
みんなそう言っている」とし、「誰が参列しているのか国民が知れば(式への)感じ方が変わるはずだ」と話した。
6日の広島市での講演で田母神氏は、核廃絶に取り組むとした広島市長の平和宣言を「夢物語」と批判し、
持論の核武装論を展開した。
asahi.com 2009年8月24日21時30分
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