09/08/24 12:35:09 0
★歴史的体験を共に 週のはじめに考える
・時代はどうやら生半可ではない「変革」を促しているようです。政権選択の衆院総選挙へ、あと一週。
私たちは歴史的な場面に立ち会おうとしています。
選挙情勢に、四年前の二〇〇五年総選挙の記憶がよみがえります。
自民党は二百九十六議席、公明も加えた与党が衆院の三分の二超を席巻した結果に、戸惑いながら、
本紙社説はこう結びました。
「小選挙区制の選挙とは本来こういうものだ。言い換えれば、惨敗した民主にも、次は政権交代実現が
夢物語ではない。それで政治が緊張するなら、せめてもの救いではある」
その後、〇七年参院選で自民は大敗し参院与野党勢力が逆転。衆参で多数派の異なる「ねじれ」状況に
耐えられず、自民の首相が二代続けて政権を投げ出します。
野党に取って代わられる不安。良くも悪くも緊張の四年でした。
そして今回衆院選。自民大勝の立役者だった小泉純一郎氏が「政権交代」を予言しています。
「よほどのことがない限り政権は交代する」「自民党は野党を経験するのも悪くない」と。
小泉後の安倍、福田両政権、そして麻生政権誕生にも一役買った重鎮の森喜朗元首相でさえ、
民主の女性候補の攻勢を「えたいの知れない風や雲」と嘆きます。
メディアの伝える情勢は、四年前の勝者と敗者がそっくり入れ替わる可能性をうかがわせます。
もちろん選挙は結果を見極めるまでわかりません。残る一週間、自民も政権存続へ必死です。
はっきりと言えるのは、政権交代がけっして「夢物語」ではなくなったということでしょう。
政党政治、民主主義体制の国なら当たり前のことが、当たり前のようにある。統治権力を握らせた
政党がもしも道を誤るようなら、有権者が選挙で下野させる-。
文字通り、国民が政権を選択する時代の到来を実感しませんか。
多様な民意を二大政党へ無理やり振り分けてしまう選挙制度を、私たちは問題なしとはしません。
ですが、ここは長年の自民政治に下される国民の審判を冷静に見届けたいと考えます。(>>2-10につづく)
URLリンク(www.chunichi.co.jp)