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ガーブ川鉄砲水事故で、流された5人の作業員が着用していた一部の胴長靴について、
製品注意事項に「水中で転倒したり、深場での使用は靴内部に水が浸入すると大変危険」という
記述があることが22日、分かった。元請け業者の間瀬コンサルタント(東京)などによると、
胴長靴の着用は、亡くなった同社の現場監督責任者の指示によるものだったが、同社は「水が入ると
動けなくなるぐらいは分かるので、危険性は常識と言っていい。なぜ胴長靴を使用したのか分から
ない」と話した。
那覇署によると、事故で死亡した4人の死因は水死で、大量の水を飲んでいた。一方、唯一助かった
男性(36)は調べに対し「胴長靴をどうにか脱ぐことができた」と説明していた。
同署は作業員らの胴長靴に大量の水が入ったことで、身動きが取れなくなった可能性があるとみて
調べている。
2008年8月5日、東京都豊島区の下水道管内で、作業していた5人が流され死亡する事故が発生。
日本下水道管路管理業協会(長谷川健司会長)は事故後、会員向けに出した「管路管理業務に伴う
安全の確保について」という文書の中で「胴長ゴム靴などを着用していて水中に転倒し、胴長靴の中に
水がいっぱい入ってしまうと、自力では起き上がれない状態になる危険性がある」と指摘している。
今回の橋の耐震調査には6人の作業員が従事。橋の上にいた1人は胴長靴を装着していなかった
ため、川底での作業を現場監督に止められたという。
現場監督責任者と下請け業者の沖縄設計センター(那覇市)とのメールのやりとりの中で「念のため
胴長靴を用意してくれ」という指示を確認したという間瀬コンサルタントは「社内マニュアルで使用を
義務付けていない。流れが速い所で使うのは危険だという認識はあったはずだが、なぜ使用の判断を
したのか分からない」と話している。
※続きます。
毎日jp 2009年8月23日
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