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社会的ストレスは体脂肪を腹部に蓄積させる
社会的ストレスによって、より多くの脂肪が腹部に蓄積し、心疾患リスクが増大することが、新しい研究によって示唆された。
米ウェイクフォレスト大学(ノースカロライナ州)医学部病理学教授のCarol A. Shively氏は
「この知見は、欧米諸国で上昇しつつある肥満率と闘う新しい方法につながる可能性がある。
多くの過体重の人では、過剰脂肪のほとんどが腹部に認められ、腹部の脂肪が多すぎると、
他の部位の脂肪に比べて健康にはるかに悪影響を与えうる」と述べている。
今回の研究は、社会的地位が心疾患の発現に及ぼす影響を調べるために実施されたもの。
Shively氏らは、メスザルに脂肪とコレステロールを含む西洋風の食事を与えた。
サルは群れで飼育し、上位の支配的立場から下位の従属的立場まで自然に序列が確立した。
研究の結果、下位のサルは支配的立場のサルに比べて、群れのグルーミング行動に
加わる頻度が少なく、攻撃の標的になることが多かった。また、下位のサルの腹腔内には
他のサルより多量の脂肪が認められた。研究結果は、医学誌「Obesity(肥満)」8月号に掲載された。
同氏らによれば、社会的な従属によって、腹部への脂肪蓄積を促す
ストレスホルモンが放出されるという。腹部(内臓)脂肪は、世界的に死亡原因の
第1位である心疾患の原因となる血管内のプラーク形成を促進する。Shively氏は
「今回の知見は、健康な食事や定期的な運動、ストレスへの適切な
対処の重要性を強調するものである」と述べている。
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