09/08/20 12:41:01 0
・さまざまな原因で求職活動をしないニートに、“高齢化”の兆しが見られる。両親に経済的な支援を
頼りながら生活し続けるうちに30代後半~40代に突入してしまい、今度は両親が病に倒れ、家族が
崩壊寸前に陥るケースも出始めている。厚生労働省は今春、ニート支援の対象年齢を35歳から
40歳までに引き上げ、中年層ニートへの対策を模索し始めた。
千葉県船橋市の荒井均さん(41)は、ニート歴が約20年と長かった。
「高校受験に失敗し、自分の部屋に引きこもるようになった」という均さん。戦車などの軍事関係には
興味があるものの、友人はおらず孤立化していた。
両親は均さんを心配し、何度も働くよう促してきた。しかし、均さんは生活を変えられなかった。
両親は均さんに、部屋や3食の食事の提供など生活支援もし続けてきたが、母は平成4年にがんで死亡。
18年には父がやはりがんで寝たきりになり、間もなく他界した。
両親に代わって均さんを支えるようになったのは自営業の兄、敏夫さん(50)だった。「父の介護は辛くて、
『今、死んでくれたら…』と思うこともあったほど。父が他界したら今度は弟の世話。音を上げそうになったのを
助けてくれたのが支援機関だった」と、敏夫さんは振り返る。
たまたま、ニートの若者に自立を促してくれる「若者自立塾」のことを放映しているテレビ番組を見た。
3カ月間の集団生活を通じて生活のリズムを整えてくれるという。さっそく近くのNPO法人「ニュースタート
事務局」を探し、申し込んだ。
入塾時、均さんはすでに37歳。「最初は若い人が多く、ほとんどしゃべれなかった」という均さんだったが、
次第に人と接することに慣れ、現在は週に6日、配送会社で働きながら生計を立てている。(>>2-10につづく)
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