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・小泉元首相。4年前の「主役」は19日夜、さいたま市のホテルにいた。
同党候補の応援に駆けつけた小泉氏は、1000人を超す聴衆を前に、「いやあすごい人ですね。
総理の時より多い」と切り出し、笑いを誘った。
今回、衆院議員を引退したからか、「よほどのことがない限り、政権交代は実現する可能性がある。
たまには野党になるのも悪くない」と、自民党候補の応援演説とは思えない悲観的な見通しを
さばさばと語った。一方で、「批判ばかりしていないで、与党の苦しさを味わってくれと思っている。
『(日本郵政の保養宿泊施設の)かんぽの宿は重要で、民間にやらせないでいい』と言った人たちに
無駄を省くなんてできるわけがない」と自らが進めた規制緩和や歳出削減の「構造改革」の意義を
強調しつつ、民主党を批判した。
小泉氏は前回、「郵政民営化は構造改革の本丸だ」と訴えた。小泉氏を一目見ようと全国の街頭には
人があふれ、自民党は圧勝した。
それから4年。構造改革の「負の遺産」とも言える都市と地方の格差、所得の格差、医療の崩壊に
どう対応するかが、今回の衆院選で問われている。
野党は、「負の遺産」を徹底して与党攻撃の材料とする戦術をとっている。
民主党の菅代表代行はこの日、小泉氏の側近だった中川秀直・元自民党幹事長のおひざ元、広島県
東広島市に乗り込み、「資本主義の暴走を許す小泉改革路線は大きな間違いだった」と声を張り上げた。
国民新党の綿貫代表も新潟県柏崎市で、「小泉さんのマニフェストが実行された結果、バラ色の花が
咲くどころか、競争至上主義、泥沼の日本に変えられた」と指摘した。
自民党でも「小泉離れ」が進んでいる。政権公約に「行き過ぎた市場原理主義と決別する」と明記し、
小泉改革路線からの転換を打ち出した。
「小泉チルドレン」83人のうち、自民党から出馬するのは73人。多くは地盤が弱く、苦しい戦いとなっている。
「小泉改革は誤りだった」と、小泉氏と距離を置く候補もいる。後継として次男を出馬させたことへの
批判もくすぶる。
“神通力”を失ったように見える小泉氏を、自民党のベテランはこう評した。 「もう評論家だな」 (抜粋)
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