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・2001~02年、財産を狙って夫やその替え玉の男性2人を次々と殺害したなどとして、殺人などの
罪に問われた中国籍の元スナック経営尹麗娜(インリナ)被告(53)の初公判が17日、大阪地裁
(長井秀典裁判長)で始まった。
尹被告は「殺害していない。私は無罪です」と3人の殺害を全面的に否認した。夫の遺体も見つかって
いないため、状況証拠の積み重ねによる立証の成否が焦点となる。検察側は今後の公判で、
まず全体像を説明する異例の冒頭陳述を行い、さらに起訴事実ごとの冒頭陳述も行う予定。
罪状認否で、尹被告は「3件の殺人はまるでつじつまの合わない小説のようです。この年まで生きてきて
鶏を殺す場面すら怖くて見られない。人に罪をかぶせたければ、すべてでっち上げられる」などと激しい
口調で否認した。
起訴状によると、尹被告は01年10~11月、大阪市中央区のアパート自室で同居していた夫の
加藤善一郎さん(当時77歳)を殺害。同年12月~02年1月には加藤さんの替え玉の高木清さん
(同71歳)、翌2月には近藤晃さん(同69歳)をそれぞれ殺害し、加藤さんの預貯金など約3200万円を
詐取したなどとされ、起訴事実は計9件にのぼる。
近藤さんの殺害について共謀したとされる無職越田俊昭被告(68)は今年3月、大阪地裁で懲役15年の
判決を受け、控訴している。
尹被告は午前10時入廷し、傍聴席に向かって笑顔さえ見せた。
冒頭、弁護側が「越田被告を有罪としており、予断を持っている」として裁判官全員を交代させる忌避の
申し立てを行い、尹被告も中国語で「36個の証拠を作ったが、4個しか採用されず、ほかは却下された」と主張。
その後、日本語と中国語を使い分けながら、「これは憲法で保障された迅速、公平な裁判ではない」などと訴えた。
長井裁判長は「忌避の理由に当たらず、裁判の遅延目的は明らか」と却下。人定質問で、尹被告が腰まで
伸びた髪の毛を左肩から前方にかき分けると、シャツの背中には「冤」の文字が書かれていた。傍聴席に
冤罪を訴えるためとみられる。(抜粋)
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