09/08/16 11:58:36 0
―TBS「朝ズバッ!」の不二家に関する捏造疑惑を先の著書でも取り上げています。
問題が起きていた頃、郷原さんは不二家の信頼回復対策会議の議長でした。TBSの対応の背景に、
今言われたことが影響しているとお考えですか。
郷原 典型的な例だと思います。私の主張は、簡単にいうと
TBSはチョコしか製造していない不二家平塚工場でクッキーを回収して再利用をしているという、
実態に反していてまったく信用できない証言を、ナレーションと組み合わせて
チョコレート再利用証言にすり替えて証言映像を「捏造」して不二家を批判したということです。
TBSは当初、こちらが映像のすり替えを指摘するまでは、チョコとクッキーの違いは把握していたと説明し、
放送した証言は問題ないとしていたのに、すり替えが否定できなくなった途端に
チョコとクッキーを混同していたと主張を変えました。捏造ではなく過失だという訳です。
しかし、当初の説明からは、過失の主張は通りません。捏造は否定できないと思います。
―TBSの主張は、BPOの放送倫理検証委で認められた形です。
郷原 身内の傷をなめ合うような組織では限界があるのでしょう。検証委は、
TBSが自主調査で自浄能力を発揮しているのか、不二家側からの指摘に真摯に対応し、
反省すべきは反省するという姿勢をとってきたのかをしっかりチェックするべきでした。
個別事案を直接、検証委の役割が捜査機関のように事実解明することではないとしても、
放送事業者が放送内容の真実性について自主的に誠実な対応をとったかどうかの検証は不可欠です。
結局検証委がやったことは中途半端だったと思います。
―TBS固有の問題なのでしょうか。
郷原 TBSが特にひどいと思いますが、根本的には、テレビ業界全体の問題です。
関西テレビの「あるある」のケースでは、「捏造」問題への自主的対応は十分に
行われたと言えますが、外部の指摘・調査で言い逃れができない状況に追い込まれていなかったら、
あそこまでの対応はしなかったと思います。
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