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「振り返って、笑って」「レモン持ってみて」
身長130センチにも満たない9歳の女児が、ぎこちなくポーズを取ると、周囲に群がる男たちが一斉にシャッターを切った。
数台のカメラは、小さな体の30センチ先にまで迫っていた。
「やっぱりU―10(10歳以下)の女の子はサイコー」とはしゃぐ若い男は、
「水着だともっといいよね」と、制服のスカートから出た女児の細い脚に目をやる。
7月下旬、東京都内のスタジオで開かれた撮影会。被写体は9~14歳の少女7人だ。「ジュニアアイドル」と呼ばれる
タレント予備軍で、週末ともなると各地の撮影会に呼ばれていくという。中にはDVDや写真集を出している少女もいる。
参加費は2時間で2万円。モデルが成人の場合の相場に比べると倍以上の高さだが、この日は約50人が参加した。
「こういう撮影会が目立って増え始めたのは、ここ5年ほど」と、別の撮影会の運営業者は明かす。
「モデルが幼いほど客が集まる。高校生より中学生、中学生より小学生が人気」
スカウトの手段は主にネットだ。子どもたちに人気の携帯サイトもよく使う。
「『タレントになりたい』という欄は無数にある。ここで募集かければすぐだよ」
小中学生の撮影会やグラビア誌、DVD。ジュニアアイドル市場は今や“ドル箱”だ。「ネットが低年齢化、
過激化を招いている」と、日本ユニセフ協会の東郷良尚副会長は指摘する。
(2009年8月15日 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
画像:7月に東京都内で開かれたモデル撮影会。カメラの先には制服姿の10歳の少女が立っていた。
大手携帯サイトにはタレント募集のコーナーも
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
: 2009/08/15(土) 15:26:03
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