09/08/15 23:08:51 i
(>>1のつづき)
だが、実はこの構想は、「A級戦犯分祀論」と並び、それ以前から何度も浮上しては消えた「亡霊」のようなアイデアなのだ。
故藤波孝生元官房長官はかつてこの構想について次のように語っていた。
「中曽根内閣のときも非公式に検討したが、それでは解決にならない。鎮魂は国家の基本だが、
国民は靖国こそが戦没者追悼の中心施設だと思っている」
15日に靖国神社境内で開催された戦没者追悼中央国民集会では、民主党の新施設構想の批判が続出。
日本会議の三好達会長(元最高裁長官)はこう訴えた。
「『靖国で会おう』と誓い合った英霊の心を踏みにじるもので、言語道断だ」
一方、鳩山氏はこの日発表した「終戦の日にあたって」との談話で、先の大戦について
「悲惨で愚かな戦争」と簡単に総括し、「民主党は過去の歴史と正面から向き合い…」と記した。
安倍晋三元首相は15日の参拝後、「英霊に尊崇の念を表するためにお参りした」と語ったが、
鳩山氏の言葉には、中国や韓国への配慮はあっても英霊への思いはうかがえない。
新施設建設の安易な推進は、日本のために一命をささげた英霊の鎮魂を国民の目から遠ざけ、
風化させることにつながりかねない。(阿比留瑠比)(以上)