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・民主党は13日、次期衆院選後に政権を獲得した場合、靖国神社に代わる新たな国立戦没者追悼施設の
建設を目指す方針を固めた。政権発足後、政府に有識者懇談会を設置し、答申を受けて建設に向けた
動きを本格化させる。連立を組む予定の社民党も同日、建設計画をまとめる方針を決定した。
民主党の岡田幹事長は同日、党本部で記者会見し、追悼施設建設について「国家・国民の
ために命を落とした方々をまつる場が不可欠だ」と述べ、建設推進の考えを強調した。追悼施設の
あり方に関しては「有識者に議論していただき、それを尊重する形にする」と述べた。
岡田氏はまた、自身が千鳥ケ淵戦没者墓苑を管理する財団法人の理事を務めていることに触れ、
「千鳥ケ淵を生かしたい気持ちはある」との考えも示し、個人的な考え方として、千鳥ケ淵戦没者墓苑の
拡充に前向きな姿勢を示した。
民主党は追悼施設の建設について、7月に発表した政策集「INDEX2009」で、「特定の宗教性を
もたない新たな国立追悼施設の設置に向けて取り組みを進めます」としたものの、衆院選マニフェスト
では触れていなかった。しかし、鳩山由紀夫代表は12日、同党が政権をとれば「どなたも
わだかまりがなく戦没者の追悼ができる国立追悼施設の取り組みを進める」と意欲を表明。13日の
岡田氏の発言により、建設実現に向けてさらに一歩踏み出したことになる。
社民党は、4年以内に追悼施設の建設計画をまとめることを決定。保坂副幹事長は記者会見で
鳩山氏の発言を高く評価した。
追悼施設の建設は、小泉元首相が在任時に靖国神社を参拝し、一部から批判があったことを
踏まえ、福田官房長官(当時)の私的懇談会「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を
考える懇談会」が平成14年に出した答申で盛り込まれた。
しかし、自民党内には、「税金の無駄遣い」「靖国神社の存在をおとしめるもの」などの批判が根強く、
政府は建設に向けた調査費の計上を見送っていた。民主党政権が発足すれば、一気に実現が
近づくことになる。(抜粋)
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