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清水義範のなごやキーワード事典:観覧車 どうせなら楽しいものを
愛知万博がもうじき開幕するという2005年のことだが、某新聞社からコメントを求められた。
名古屋の出来事についてご意見をきかせてほしい、というのだ。
そういうことが多々あるのである。名古屋で何か珍しいことがおこると、どうしてそうなるのか解説してくれと、
新聞社は私に電話してくるのだ。そしてそのほとんどが、解説のしようもないような、おかしな事態についてである。
つまり最初から、名古屋は変なところで、あきれて笑っちゃいますね、という内容のコメントを求めているのだ。
たとえば、かなり前のことだが、愛知県の県の魚が海老(えび)に決まったのだが、
それについてご意見を、ときかれた。そんなことにどう答えればいいのか。愛知県人は
海老フライさえあれば生きていけるのだ、とでも言ってほしいのか。
またある時は、中日ドラゴンズが優勝したからといってコメントを求めてきた。
私は今はもうプロ野球には関心がないので、と断ろうとすると、そのことではなく、
優勝を喜ぶあまり球場のネットに登って、手の指を失う大怪我(けが)をしたファンがいる、
それをどう思うかときいた。お気の毒としか言いようがないではないか。
その他、ナゴヤドームに雨がもったとか、駅ビルが新しくなったとか言っては私にコメントを求めてくるのだ。
いちばん面くらったのは、大相撲の名古屋場所に限って見られることだが、千秋楽に、
お客が土俵の俵を掘り出して持っていってしまうのだ、なんてことをきいた。
相撲協会は別に構わないとしているのだが、そんなことがおこるのは名古屋だけである、
どうしてなんでしょう、ときかれても答えようがない。名古屋人は、今そこにある
持っていっていいものを見てしまえば、持っていかずにはおれないのだ、とでも言わせたいのだろうか。
話を2005年の万博の前に戻そう。その時の記者が言ったのはこういうことだった。
「名古屋人というのは観覧車が好きなんでしょうか」
以下ソースだがね
URLリンク(mainichi.jp)