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道内最低賃金１１円上げ １０月から６７８円 審議会答申
北海道労働局長の諮問機関、道最低賃金審議会（会長・道幸哲也北大大学院教授）は１２日、
２００９年度の道内の最低賃金（時給）を、０８年度より１１円引き上げて６７８円とすることを答申した。
最低賃金が生活保護水準を下回っている「逆転現象」については、０８年度の答申を踏襲し、
本年度を含め「４年以内」に解消するとした。新しい最低賃金は１０月１０日から適用される予定。
厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会が７月下旬に示した地域別最低賃金の引き上げ額の目安では、
道内の引き上げ額は９～１０円とされていた。
道最低賃金審議会では、貧困層の解消を訴えて時給千円を求める労働者側委員と、
昨年秋以降の景気悪化などを理由に大幅引き上げに慎重姿勢を示す使用者側委員で意見が対立。
道内の経済情勢や雇用状況の厳しさを踏まえ、最終的に両者が中央審議会の示した目安に１～２円上積みする形で歩み寄った。
道内の生活保護費は、厚生労働省が比較対象としている０７年度の単身世帯（１２～１９歳モデル）の場合、
１カ月１０万６５１２円（生活扶助と住宅扶助の合計）。これを時給に換算すると７１４円で、
最低賃金を１１円引き上げても、生活保護費よりなお３６円下回ることになる。
北海道新聞 （08/13 06:32）
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