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夏休みは「お姉さん先生」と一緒-。羽生市の私立いずみ保育園で、近くの市立東中学校の
女子生徒たちが保育実習に挑戦している。保育の大切さを学び、豊かな心を育んでもらうのが
狙い。園児にとっても、歳の近い「お姉さん先生」は親しみやすい存在。少子化で兄弟が
減っている中、貴重な世代間交流の場にもなっている。
「みんな、面白かった?」「どんなところかな?」。絵本を読み終えた同校1年の杉田美朱
(みあか)さんと斉藤穂菜美さんが園児たちに聞く。宝探し中に海に落ちたネコが、悪者だと
思っていた海賊に助けられるという話。「海賊が助けてくれたところ」。元気に手を挙げて
答える園児たちに、2人の表情が緩んだ。
実習は7月下旬から今月下旬まで。希望者を募り、今回は21人の女子生徒が申し出た。
1日平均4人が参加。午前7時50分から午後4時まで、保育士の手伝いや園児の世話、遊び相手
などを務める。
「園児はみな元気で人見知りしないと思っていたけど、恥ずかしがりやの子もいて最初は戸惑った」。
こう話すのは、保育士をしている母親の影響で参加したという斉藤さん。意思疎通のために
「目を見ながら辛抱強く語りかけた」という。中学になり小さい子と交流する機会が減ったと話す
杉田さんは「自分もまだまだ子どもだと思い知らされた」と振り返る。「先生に怒られてふてくされる
ところとか、自分と似ている。気持ちはよく分かる」。子ども好きという2人に魅力を聞くと、
「素直で無邪気なところ」と口をそろえた。
同園では20年ほど前から生徒の受け入れを行っている。この実習をきっかけに、同園で働いている
保育士も。増田隆一園長は「少子化で兄弟が少ない子どもたちにとって、生徒たちはお姉さんのように
甘えやすい存在。逆に生徒たちには、実習を通して子どもとの接し方を学んでもらえれば」と話した。
URLリンク(www.saitama-np.co.jp)
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