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ニューヨーク市内のマクドナルドやウェンディーズといったファストフードチェーン店などで提供される
フライドポテトが、以前よりも健康によくなっている。ニューヨーク市衛生局が人工のトランス脂肪酸の
使用禁止を飲食店に命じて以降、フライドポテトに含まれるトランス脂肪酸は98%減り、飽和脂肪酸の
数値も10%減少したとの研究報告が米国内科学会の学術誌「ジ・アナルズ・オブ・インターナル・メディ
スン」に掲載された。
それによると、トランス脂肪酸を用いない調理方法を採用した飲食店がコストの上昇や供給問題が
見舞われることもなく、経済的影響は今のところ生まれていないという。トランス脂肪酸は心臓病を
引き起こす原因となりうることが指摘されている。
ニューヨーク市衛生局は2006年12月、市内で食品を扱う2万4000の機関に対してトランス脂肪酸
を含む調理油の使用を中止するよう命じた。米国内で初となるこの規制は、違反に対して200~2000
ドルの違反金を課している。ニューヨークでこの条例が誕生して以来、米国では12の地方自治体が同
様の規制を採用し、カリフォルニア州も同様の法案を可決している。
研究報告の執筆者であるニューヨーク市保健精神衛生局のリン・ディー・シルバー局長補佐は電話
取材でトランス脂肪酸について「ほとんど使われなくなった。そしてそれによって物足りないと感じてい
る人は、誰もいない」と語った。
米国人が摂取しているトランス脂肪酸のうち、21%は肉類や乳製品に自然と含まれている脂肪酸。
残りの79%は、調理油や加工食品に人工的に加えられたものだと報告書は指摘する。
規制条例が浸透した08年4~8月のニューヨーク市でフライドポテトのトランス脂肪酸含有量を調べた
ところ、06年12~07年2月に行われた調査に比べ平均値が3.9グラム減少していた。マクドナルドの
フライドポテト(Lサイズ)については、数値に8グラムの減少が見られたという。同社広報担当のハイジ・
ベーカー氏は電話取材に対し「当社商品はフライドポテトもクッキーもアップルパイも、一切トランス脂肪
酸を含んでいない」と答えた。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)