09/08/10 21:34:33 zh3q8od90
ネイサンの事業における最も有名な逸話が「ネイサンの逆売り」である。当時ロンドンの株式市場が大きく注目していたのが、
フランス皇帝ナポレオンの戦況であった。彼の勝利によるフランスの躍進は、同時に経済の中心を奪われる事を意味していたからである。
特に1815年のワーテルローの戦いの勝敗が焦点であり、勝てば売り、負ければ買いと言われていた。
そんな中、独自の情報網でナポレオン敗北の報をいち早く入手したネイサンは、セオリーと逆に猛烈な売りに出た。
彼の情報網を知る市場は即座に反応、売りが集中して株価は暴落した。そこでネイサンは買いに転じて多くの株を紙屑同然の値段で取得。
午後に証券取引所が閉まった時点で、取引所に上場されている全国債のうち62%を取得していたという。その後ナポレオン敗北が報じられて
株価が急上昇した事で巨額の利益を得たのである。これにより300万ドルだった自己資産は75億ドル、実に2500倍に増えた。