09/08/07 21:50:16 OZ162bSK0
海って怖いよね。
浜の近くは水も透明なんだけど、ちょっと遠く、海流の来てるところまで行くと、色が黒い。暗い。
ダムの水もにごってて、2,3メートル潜っただけで中は暗かった。
いつだったか、鯨に足をつままれて数十メートルだか数百メートルだか潜らされたことがる。
素もぐりね。
潜れば潜るほど、肺の空気がちじめられて腹がペッタンコになっていく。
(このまま押しつぶされるのか?)と思った。
かなりあせったが、あせるとさらに苦しくなっていく。
僕はあわてて冷静に、精神統一した。
ある深さから、それほど圧縮されなくなり、呼吸も楽になったのに気づいた。
気づいてからまもなく、鯨は僕を放して僕から少し間をおいた場所で僕を見てる。
真っ暗ではないが、かなり暗く、上下が分かりにくい。
まるで宇宙空間に浮いているようだ。
酸素濃度が上がるのか、潜る途中と違って呼吸してるかのように楽だった。
だが、このままでは死ぬ。
死ぬという焦りが酸素を消耗する。
水面に上げてもらおうと思って鯨に手招きした。
そしたら鯨は、また僕の足をつまんで水面に上がっていった。
水面近くになるとものすごく苦しかった。
一呼吸するのが限界で、体は言うこと聞かなくなりつつあり、意識も飛びそうだった。
そのまま水中で静かにしてたが、呼吸したのに苦しい。
酸素の吸収が早かったのか、それとも体にたまった二酸化炭素が一気に噴出してきたのか・・・
そのまま水面に出て空気を吸いまくった。
あんときはマジでやばかった。