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「地検聴取で苦痛」無罪確定の女性、国を提訴
公判でうその証言をしたとして偽証罪に問われ、2008年の東京高裁で無罪が確定した
さいたま市見沼区、伊藤道子さん(51)と、夫の桂三郎さん(49)が7日、
「さいたま地検による違法な取り調べで精神的損害を受けた」として、国に慰謝料など
計770万円を求める国家賠償請求訴訟をさいたま地裁に起こした。
訴状などによると、2人は06年5月、強制わいせつ罪などに問われた長男(26)
(最高裁で実刑確定)のさいたま地裁の公判で、意図的に虚偽のアリバイ証言をしたとして、
06年8月に同地検に偽証容疑で逮捕された。
拘置中に道子さんは、検察官から長時間の取り調べを受け、「人間のくず」「獄死しろ」と
侮辱されたと主張。桂三郎さんは「自白すれば道子さんを早く釈放する」などとだまされて
「虚偽の自白」に追い込まれたとしている。
桂三郎さんは不起訴(起訴猶予)になり、道子さんは起訴されたが、1審のさいたま地裁、
控訴審の東京高裁は、いずれも無罪判決を言い渡していた。
訴訟代理人の岡慎一弁護士は「検察官の取り調べの実態を明らかにする。『取り調べの可視化』の
必要性が示されることにもなる」と述べている。提訴後に記者会見した道子さんと桂三郎さんは
「取り調べを担当した4人の検事に謝ってもらいたい」と硬い表情で話した。
(2009年8月7日17時38分読売新聞)
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