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★やっぱり尾を引く「もうろう会見」
北海道１１区（帯広市、十勝管内）は事実上、「もうろう会見」の自民党の中川昭一前財務相（５６）と、
民主党の小沢一郎氏の元秘書で西松事件で参考人聴取を受けた民主党の石川知裕前衆院議員（３６）の一騎打ち。
「もうろう…」で大きなダメージを受けた中川氏陣営は、夫に「頑張れ、大丈夫、日本一」と声をかけ
“全国区”になった郁子（ゆうこ）夫人（５０）がフル回転。離れていった支持者の引き戻しに必死だ。
帯広市中心部のレストランから姿を見せた郁子夫人が市内の住宅街に向かった。
民家１軒１軒を回り玄関先で目を真っ赤にしながら
「ローマでの会見では、嫌なものをお見せして申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。
今年２月のＧ７での「もうろう会見」の様子は全世界に放送された。
３月以降、中川氏は郁子夫人とともに計１万人以上の支持者宅を訪問する“おわび行脚”。
しかし、後援会幹部は「支援者の一部には、まだ反省の意が浸透していない。
夫人の評判はいいが、中川本人への風当たりはまだ強い。態度が生意気だという声もある」とこぼす。
北海道１１区は、中川氏の父、故中川一郎元農相が強固な地盤を築き、一郎氏の急死後の８３年に地盤を引き継いだ。
中川氏はこれまで無敗。中選挙区でトップ当選、小選挙区に変わった９６年以降も、
ほぼ１０万票以上を集め８選。選挙戦では、後援会組織が抜群の機動力を発揮するなどし
“中川王国”をつくり上げてきたが、ある自民党系市議は
「後援会で“もうろう会見後、議員を辞職し今回、出直し出馬すればよかった”と言われた」。
また、別の自民党系市議は「後援会の一部から“頭を丸めてほしい”という声もある」と
今回は頼みの綱がフル稼働していない可能性がある。
（続く）
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