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★イルカ殺す場面収録した映画、米で論議
・日本の漁師が多数のイルカを殺すシーンを収録した米ドキュメンタリー映画「入り江」
(原題The Cove)が、ロサンゼルスとニューヨークで公開され、米有力紙が「むごい秘密が
暴かれた」などと批判的に報じ、論議を呼んでいる。
舞台は、和歌山県太地町。映画では、イルカの知能が極めて高いことが強調され、米国人
ダイバーが立ち入り禁止とされる入り江に潜入、海岸に数台の隠しカメラを設置。漁師が大量の
イルカを岸辺に追い込み、モリで突き、海が血で染まるシーンで終わる。
上映は7月31日から4館で始まり、今月中にさらに65館で公開され、フランスやドイツ、豪州などでも
順次公開される。日本での公開予定は今のところない。
ロサンゼルス・タイムズ紙は同日と翌日、芸能欄などで「虐殺の入り江」との見出しで同映画を
評価する論評を掲載。ニューヨーク・タイムズ紙(7月31日付)は「海が血で染まり、(鑑賞者の)
目は涙であふれる」とする評論を載せた。
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和歌山県太地町の三軒一高町長は「そういう映画が制作されていることも、撮影に来たことも
知らなかった。作品を見ていないのでコメントのしようがない」と話している。ただ、同町の
姉妹都市オーストラリア・ブルーム市には、姉妹関係を解消するよう圧力がかかっているとの
情報があるという。
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