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今年1~6月の摘発が2000年以降、最多の382件に上った児童ポルノ事件。
現行の児童買春・児童ポルノ禁止法では、ネット上の違法画像をパソコンなどに取り込むだけでは処罰されないため、
違法画像を見たマニアが別のサイトに画像を投稿するなど児童ポルノ拡散の要因になっている。
違法画像のダウンロードなど「単純所持」を禁止すべきだとして同法改正を訴える日本ユニセフ協会大使で、
タレントのアグネス・チャンさんに話を聞いた。
―今年上半期の児童ポルノ事件の摘発は過去最多になった。
表に出ていない被害者はもっともっといる。インターネットを通じて広まっており、
サイバー空間に切り込む捜査を期待している。
―小中学生など低年齢層での被害も目立つ。
犯罪が発覚しないよう、性行為の意味が理解できない小学生や未就学の女児が狙われている。
世界で出回っている児童ポルノの30%が3歳以下というデータもある。
小学生の頃に性的虐待を受けた女性は「自分の一生を台無しにする凶器」と訴えている。
大人になってからネットで写真を見つけ、「周囲の人が見て楽しんでいると思うと夜も眠れない」という声もある。
彼女たちは何も悪いことをしていないし、とても許せない。
―児童ポルノはなぜ減らないのか。
ネットがまるでハイウエーのように児童ポルノを運んでいる。ある国で警察が摘発を進めても、
規制が緩い別の国に逃げてしまう。日本ではまだ、児童ポルノを持っているだけでは罪にならない。
先進国では日本以外、ほとんどの国で単純所持罪を設けており、早く法律を改正してほしい。
(2009年8月6日16時51分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
児童ポルノの単純所持を禁止するよう訴えるアグネス・チャンさん=金沢修撮影
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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