09/08/06 17:52:46 jc0wrZN3O
平松茂雄先生の、「中国は日本を併合する」(講談社インタナショナル）を読んでいますが、中国はこの40年間明確な国家戦略を掲げ、
核・海洋・宇宙という三つの領域に焦点を定め、国家の総力を挙げて取り組んで来ました。この計画を推進するために中国共産党は、人民の生活を犠牲にしました。
計画の進展に従って、中国は着実にその成果を対外的に力で示して来ました。南沙、西沙諸島での軍事力行使と実質支配、東シナ海での資源開発、尖閣諸島の自国領宣言と国内法制化、日本の経済水域での“調査”などです。
極めつきは、08年12月8日午前8時過ぎ、中国海軍に所属する調査船が尖閣諸島周辺の領海に公然と侵入。海保の巡視船2隻の退去要求にも拘らず、9時間半も居座り、国連海洋法違反の領海侵犯を繰り返しました。
日本外務省の抗議に、中国外務省は9日、「尖閣諸島は古くからの中国固有の領土だ」と主張した上、「中国が主権を有する海域で正常に航行して、何が挑発だといえるのか」と反論。
「調査船をいつ再派遣するかは中国側の事情だ」として、今後も調査船の派遣を続ける考えを示唆した。中国側の狙いは、尖閣諸島を中国領土として既成事実化することであった。
09年2月18日、産経紙は「尖閣諸島沖侵入は中国の主権を示す目的」というベタ記事を報じた。新華社電を伝えたものだった。それによると、中国国家海洋局の孫局長が、
中国の海洋船２隻が日本の領海に侵入した件ついて、「実際の行動で示した」と述べたという。中国の主権を主張することが目的だったと語ったわけだ。（桜井よしこ『憂国）』）
こうした事態に立ち至るであろうと平松先生などは数十年も前から警告して来ました。しかし日本政府も日本国民も全く無為に過ごして来ました。
いや、中国がこの２０年間に軍事費を２０倍に増やして上記の３つの目標を着実に実現して来たにも拘らず、日本は 逆にこの７，８年軍事費を減らして来ました。
更に最近、民主党に桜井さんが「児童手当や高校生の授業料負担、農家への所得補償などの財源はどうするのですか？」と質問したら、
「無駄の削減や防衛費のカットなども あります」と答えたそうです。これでは、「天を仰ぐ」しかないと思います。