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野生動物が発症すると死んだりすることが多い皮膚病「疥癬(かいせん)」が
全国で広まっている。和歌山県内では紀ノ川筋や新宮市などで見つかり、
田辺市でも7月に感染したタヌキが捕獲された。
猫などの疥癬とダニの種類が違い、人にも感染するため、田辺市農業振興課は
「見つけても素手で触らないで」と注意を呼び掛けている。
野生動物の疥癬は、ヒゼンダニの一種センコウヒゼンダニが皮膚に寄生して発症する。
今年6月、田辺市天神崎でアライグマへの寄生が見つかった猫に寄生する
ショウセンコウヒゼンダニより、症状が重篤化することで知られる。
田辺市で捕獲された感染タヌキは雌の成獣(2.45キロ)。7月14日、同市稲成町の
ふるさと自然公園センターの鈴木和男さんのもとに龍神行政局職員から
「何か分からない動物が捕獲された」と連絡があり、調べてみると全身の毛が抜けて
衰弱したタヌキだった。
疥癬を疑い、山口大学農学部獣医寄生虫病学研究室の佐藤宏准教授に
調査してもらった結果、センコウヒゼンダニの寄生が分かった。
センコウヒゼンダニは全長0.4ミリほど。皮膚にトンネルをつくって暮らしており、
穴を開けるときに唾液(だえき)から毒素を出して激しいかゆみを起こす。
絶え間のないかゆみのため、かいたり擦り付けたりして全身に広がる。
野生動物の場合は毛が抜け、やがて衰弱して最悪の場合は死んでしまう。
県自然環境室は「感染して弱った動物を保護した場合は最寄りの市町村に
連絡してほしい。また、有害獣として捕獲した場合、病気だからといってそのまま
山に放したり、他の場所に移動させたりしないでほしい」と話している。
(一部省略)
ソース:紀伊民報
URLリンク(www.agara.co.jp)
画像:疥癬で全身の毛が抜けたタヌキ
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